地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

Moon, Town計画 の検索結果:

間違いありません

…じっと見つめていた。Moon Town最高裁判長:「起訴状の事実に間違っている点や、あなたの言い分はありますか」百智被告「起訴状の通り、間違いありません」Moon Town最高裁判長:「Kちゃんの殺ラクダおよび死体遺棄の2個の事実に、間違いありませんか」百智被告「間違いありません」 続いて、検察官からは地球における百智被告の経歴などが語られた。 10歳にしてKちゃんと出逢い、意気投合、そして月の世界への旅行を計画したこと。百智被告が20歳の時に、当時のCOEであるスペースZ社…

いつもお世話になっております

…ツキオが、「あれが、Moon Town宇宙科学研究所やで」と教えてくれた。目を凝らすと、確かにそれらしき名称が看板として掲げられている。 それにしてもきれいなところだった。見渡しても全くゴミ1つ落ちていない。これだけの広さを整美するのはさぞかし大変だろうな…。 そうだ、ここに、Moon Townに動物園はあるのだろうか…。 ふと僕は意識が変わった。15の夜、イーロン・ナーシ氏のMoon Town計画に心躍り、あの日の夜に夢見たひらめきを思い出したのだ。そこで、ツキオにMoon…

デューン計画

…スペースZ社の今回のMoon Town計画に対して、人選として僕がふさわしかったのか、彼はただラクダを埋葬しただけじゃないのか、動物愛護団体からラクダがかわいそうだ、と各方面から追求されていた。イロン・ナーシ氏は必死になって僕を弁護してくれていた。しかし、やがて、僕らの新世代のノアの箱舟の秘密裏もばれ、ナーシ氏はスペースZ社の代表取締役から失脚させられた。スペースZ社もスペースZ社バージョン5へと鞍替えさせられた。代表職を失ったナーシ氏は、失意のどん底の中、モモチ・コーポレー…

まさに、完璧だった

…き声が…。 ついに、Moon Town計画の第一歩となる、Townの土地調査を行うことがスペースZ社で議決された。その調査を行う人選として何人かの候補があがった。しかし、僕にはこぶちゃんとの約束がある。しかも、ナーシ氏と秘密裏に進めていた新世代のノアの箱舟。その計画を実行するために、ナーシ氏はその人選にと、僕を熱く推薦した。誰もそれに反対する者はいなかった。人選が決まった時、スペースZ社の社員は皆口をそろえて、「ノブヨシ殿。バンザーイ」と言ってくれたのを、今でも覚えている。 …

特筆すべきこと

…味を帯び、ナーシ氏のMoon Town計画の話に夢中になっていた。 父は、やがてナーシ氏と事業の根底を成すであろう月世界への輸入・輸出の話題について、毎夜ナーシ氏と深く議論を重ねていった。議論中の父は、かつて月の裏側を透視したこともあるその霊力をフルに発揮していたのだろう。ナーシ氏を見ると、その霊力の神秘にしばし聞きほれているかのように見えた。さらに、ここにおいて、僕は、特筆すべきことも発見できた。それは、僕の意見についても、ナーシ氏は聞きほれることがしばし見られた、というこ…

それが、15の夜。

…の続きです。 かつてMoon Town計画は、とん挫しかかっていた。莫大な予算がかかり、輸送コストがパフォーマンスを上回り、それによって大きな損失が発生していた。それを仕切っているスペースZ社も、あらゆる機器の開発の危機に陥っていた。そして、それほど内容がなくともテキトーな語句ですます。それがあだとなって、社内も混沌としていた。創設者のイロン・ナーシ氏は、この状態を見返り、世界各国の業種を模索し、この先、我が社の命運を握るであろう協力会社を血眼になって探していた。その白羽に矢…

こぶちゃんブランド

…ると、「これか…、これラクダのチーズや。ほらっ、君がさっき埋めたラクダのチーズ。これ、こぶちゃんブランドのチーズやで」「えっ?」「君は、やっぱり気がつかなんだか。Moon Town計画は、すでに200年以上も前の計画や。確か、そん時の創設者が、ナーシなんとかちゅう人やったかもしれんが、いまはもうちゃうで」「えっ?」「しっかし、奇妙な話やな。あのこぶちゃんを埋めたのがあんただとは…」「えっ?」From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

冷蔵機能がある

…知した。やっぱり冷蔵機能がある。この船には。真っ黒な宇宙服を着た人:「ところで、君が、Moon Town計画を知っているとはな。君が知っているMoon Town計画について話してくれないか」僕:「はい」 そうして、イロン・ナーシ氏との出逢いから、こぶちゃんのこと、そして、Moon Town計画の動物の宇宙服事業に僕が関わったこと。そして、その成果で、今回月の世界に来たことを、事細かに話した。From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

どうやら逮捕

…、船体のサイドには、Moon Town自警団と書かれてあった。その刻印が分かったか、分からないかのうちに、宇宙船の頭部からにょきにょきっと赤ランプが出てきた。そうして、僕に向かってアナウンスした。 「はい、そこの着陸船。止まってください。路肩に幅寄せしてください」 (いや、いや、ずっと、さっきから止まったままやん) 次第に、宇宙船が迫ってきたと思うと、僕の着陸船のすぐ近くに着陸した。 着陸すると宇宙船から梯子がウィーンと出てきた。そして、そこから、大きなサングラスみたいに頭部…

新しい命

…も言えないくらいに、Moon Town計画への新たな礎に、いっつもわくわくしています」 そうか…。なにげない僕の一言にも感嘆するナーシ氏に、僕の夢がちゃくちゃくと実現していく、その階段を上っている。それが実感できた。一方でナーシ氏の何気ない一言、生まれや育ち…。そうかもしれない。なんていったって、うちの母は、伊辺留村のシャーマンだったからだ。 幼いころ、父に母について話を聞いたことがある。それまで全くと言って事業の取引をしていなかった遠くの村に、取引としてふと1年ほど滞在した…

新世代のノアの箱舟

…がいるよね…こぶちゃんの」ナーシ氏:「ノブヨシ殿のその提案、異論なーし」 そうして、僕は月世界への輸入・輸出の事業だけでなく、スペースZ社のMoon Town計画の新たな1ページ、動物の宇宙服の開発にも携わるようになった。それが、きっと新世代のノアの箱舟。 宇宙への移住は、僕とナーシ氏の後々のMoon Town計画を超えるべく、大きな目標となった。それは、ちょうど僕が16歳になった日だった。From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。

Moon Town計画

題名:Moon Town計画報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 こぶちゃんと一緒に寝るようになってから、ますますこぶちゃんと意思疎通が図れているよう気がした。こぶちゃんの鳴き声で、こぶちゃんが何を求めているのか、何がしたいのか、僕はすぐに分かるようになった。 一緒に過ごす。それだけで、お互いがよく理解できる。きっと、僕の未来の予想図は、こぶちゃんにも見えていたのだろう。月の砂漠を一緒に歩く予想図が。 こぶちゃんと僕との生活をしり目に、僕の父は順調に事業を拡大して…